Emma Klingenberg (1982)

スウェーデン語系フィンランド人の女優として、そしてシンガーとして、物語を語ることに情熱を注いできました。とくに思い入れが強いのは、それを音楽を通して行うことです。

“華やかな声の持ち主。ソフトジャズのメロディーが一番合うだろうが、数々のスタイルを自分のものにしている” — ÖT, C. Cederholm-2018

エンマはフィンランドのヤコブスタード(フィンランド語でピエタルサーリ)で生まれ育ちました。そして2005年、スウェーデンのヨーテボリにあるシアターアカデミーででミュージックシアターのプログラムを修了した最初のフィンランド人となりました。以来、舞台やコンサートをはじめ、映画、テレビ、ミュージカルなど、フィンランドとスウェーデンの双方で活動しています。2017年から18年にかけてはオーボ・スヴェンスカ劇場で上演された『ピアフ――私はなにも後悔しない』でエディット・ピアフを演じ、観客からも評論家からも絶賛されました。そのほか、ヤコブ・ホグルンド演出のミュージックシアター『Stormskärs Maja(訳者註:フィンランドで人気の小説シリーズで1970年代にはシリーズドラマ化された)』(2015-2016)で演じたオーランド島出身のマヤ役も印象的でした。

これまでに演じた主な役はノールボッテン劇場での『リトル・ナイト・ミュージック』アンネ・エガーマン、『お熱いのがお好き』シュガー、ヘルシンキのスウェーデン劇場『ムーミン谷の王さま』でちびのミィ、ミュージカル作品ではスウェーデン劇場『Det hjärta man har』のイリナや『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア、さらにフィンランド放送のテレビシリーズ『ファニー』のスティーナや、パラド制作のショートフィルム『Tredje dejten』のペトラ、スウェーデン劇場でのオラシヨ『Ingvar』でジュディスなど。

コンサートも精力的にこなしており、テネリフェ交響楽団、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団、ヨーテボリ・ウィンド・オーケストラ、ヴァンター・エンターテイメント・オーケストラ、ボロース・シンフォニエッタなどと共演し、ソロを披露しています。

2018年4月、スティーナ・クルック財団賞を受賞。そのほか2010年にエルナ・タウロ奨学金、2003年にイェンニ・スペンナート賞を獲得しています。

“エンマ・クリンゲンベリは輝いている。彼女の演技はパワフルなのに繊細、タフなのに脆く、それは技術的に素晴らしいということだけでなく、気持ちが見事に注ぎ込まれている。透明感があって、エネルギッシュで、強烈で、その存在感は時空間をなくしてしまうほどだ” — /YLE, T. Jansson-2015

“彼女が演じる役は、運命の定めで生きる女性たちの様々な姿であるとも言えよう。それでも、そこに予想できないものを、意表をついて驚かせてくれるのだ。クリンゲンベリの解釈は人生のストーリーに繊細で、まるでエンマ・クリンゲンベリ自身であるかのように女性の背中を押し、女性たちの姿が私たちに見えるように、分かり易く、生き生きと演じる。クリンゲンベリは柔軟で常にちょうどいい匙加減の人なのだ” 

/Stina Krook Prize motivation. 2018